2011.04.28.Thu / 21:09
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
恋することを知った少女。
恋を知ることで、広がってゆく彼女の世界。
自分の未来に素直に向き合える。
母親の気持ちも理解できる。
そして、許すことが出来る。
想いを届けることの素晴らしさ。
想いを受け取ることの喜び。
離れていても、届けることは可能なのだ。
狭い世界でくすぶっていた少女。
そんな少女が未来に羽ばたくまでを描いた映画。
SF好きな少女、未歩。
母親と二人暮しだからなのだろう、
母親の再婚話を受け入れられないでいる。
そんな彼女が落とした携帯電話。
それを拾ったのは、明治に生きる時次郎。
文学を目指すものの、何を書くべきか、
分からないでいる青年だ。
お約束といえば、それまでではあるが、
前半はかなり強引に話が進む。
けれど、二人が心を通わすようになってからは、
とても面白く感じられる。
似たような夢、似たような境遇。
二人が親しくなる過程がとても自然。
決して会う事が出来ない二人が、
時を越えてするデートがとても楽しくて、
儚くて、そして、優しく感じられる。
現代に生きるが故に知ってしまった時次郎の運命。
それを伝えても時次郎は、おばあさんを助けようとする。
自分が死ぬことが分かっていても、おばあさんを助けたい。
そして、同時におばあさんが死んでしまうことは、
未歩にプレゼントを届けられなくなること。
時次郎は、どうしても手鏡を未歩に届けたかったのだろう。
この映画のテーマを未来の可能性、とすると、
中途半端感が否めない。
なぜなら、時次郎は自身の運命を、
乗り越えることができなかったから。
けれど、製作者サイドが言いたかったことは、
想いを届けること、それを受け取ることの素晴らしさなのだろう。
文学を志しても何を書いていいのかわからなかった時次郎。
しかし、恋を知ることによって、書きたいことを見つけることが出来た。
そして、書きたい気持ちは、伝えたい気持ちに通じている。
時次郎は時を超えて自分の想いを未歩に伝えたかった。自分の文学を通じて。
だからこそ、最後の作品には自信があった。
他人の真似ではない、自分の欲する想いを書くことができたから。
だからこそ、おばあさんには死んで欲しくはなかった。
小さな命を救いたいと思うと同時に、
自分の気持ちを伝えられるのは、あの、おばあさんだけなのだから。
時次郎の想いを受け取った未歩。
母親の再婚を許すことができた。
そして、自分の未来の可能性に向き合うこともできた。
きっと、未歩は、自身の未来の可能性を、
人に想いを伝えることに使うことだろう。
時次郎が、そうしたように。
役をとても自然に演じる夏帆さん。
だからこそ、未歩の気持ちが十分に伝わってくる。
想いを届けることの素晴らしさ。
想いを受け取ることの喜び。
離れていても、届けることは可能なのだ。
そんな事を知った少女。
少女が未来に羽ばたくまでを描いた映画。
それを拾ったのは、明治に生きる時次郎。
文学を目指すものの、何を書くべきか、
分からないでいる青年だ。
お約束といえば、それまでではあるが、
前半はかなり強引に話が進む。
けれど、二人が心を通わすようになってからは、
とても面白く感じられる。
似たような夢、似たような境遇。
二人が親しくなる過程がとても自然。
決して会う事が出来ない二人が、
時を越えてするデートがとても楽しくて、
儚くて、そして、優しく感じられる。
現代に生きるが故に知ってしまった時次郎の運命。
それを伝えても時次郎は、おばあさんを助けようとする。
自分が死ぬことが分かっていても、おばあさんを助けたい。
そして、同時におばあさんが死んでしまうことは、
未歩にプレゼントを届けられなくなること。
時次郎は、どうしても手鏡を未歩に届けたかったのだろう。
この映画のテーマを未来の可能性、とすると、
中途半端感が否めない。
なぜなら、時次郎は自身の運命を、
乗り越えることができなかったから。
けれど、製作者サイドが言いたかったことは、
想いを届けること、それを受け取ることの素晴らしさなのだろう。
文学を志しても何を書いていいのかわからなかった時次郎。
しかし、恋を知ることによって、書きたいことを見つけることが出来た。
そして、書きたい気持ちは、伝えたい気持ちに通じている。
時次郎は時を超えて自分の想いを未歩に伝えたかった。自分の文学を通じて。
だからこそ、最後の作品には自信があった。
他人の真似ではない、自分の欲する想いを書くことができたから。
だからこそ、おばあさんには死んで欲しくはなかった。
小さな命を救いたいと思うと同時に、
自分の気持ちを伝えられるのは、あの、おばあさんだけなのだから。
時次郎の想いを受け取った未歩。
母親の再婚を許すことができた。
そして、自分の未来の可能性に向き合うこともできた。
きっと、未歩は、自身の未来の可能性を、
人に想いを伝えることに使うことだろう。
時次郎が、そうしたように。
役をとても自然に演じる夏帆さん。
だからこそ、未歩の気持ちが十分に伝わってくる。
想いを届けることの素晴らしさ。
想いを受け取ることの喜び。
離れていても、届けることは可能なのだ。
そんな事を知った少女。
少女が未来に羽ばたくまでを描いた映画。