カーラの結婚宣言  
2003.07.04.Fri / 20:49 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

一見すると、知的障害者の自立を描いた映画ですが、
そこで繰り広げられている様子は、普通の家庭のそれと全く同じであり、
むしろ、知的障害よりは、そちらの方を中心に描いたのでは、と思えました。

それとは、娘と母との関係、子離れと自立、
自立に対する母親の不安、自立することの危なっかしさ、
そして初恋の初々しさ、人を人として認める、等です。
知的障害は、むしろ、「不安」「危なっかしさ」や「初々しさ」をうまく引き出す設定のような気がします。
それをさらに助けているのが「カーラの家庭が裕福」なことなのでしょう。
これにより、経済的な問題は切り離され、より精神的な問題を中心にすることができたように思えます。
意地悪な見方をすれば、裕福でなければ成立しない話ではありますが、
映画の主題が、「貧富」にあるわけではありません。
少なくとも私には、これらの設定に違和感は感じませんでした。

着ぐるみでのキスシーンがとてもよかったです。
その後のセリフもとても素敵です。
「つらいんだ、君にバカと思われそうで。」
「そんなこと思うわけない。」
二人が始めて自分を人間と認める相手と出会えたわけです。
しかも、学力等の目に見える価値観意外によって、認めたわけです。

あと、印象的なセリフに
「何よりも大切なものを自立によって学ぶ。」
「可能性を試すチャンスを与えること」
大切なことは、与えられるではなく、自分で経験して得られるもの。
成長させるのには、それを見守る側の勇気と我慢が必要なのでしょう。


二人の結婚に対しての、母親の心配も無理からぬところはあります。
映画を見終わった後でも、彼らの将来が心配になります。
確かに、映画の中で失敗をしてきた彼らですが、
それでも、なんとか切り抜けてきました。
そして、最後の花嫁へのプレゼントは、ダニエルの人徳の技なのでしょう。
この人徳が将来の幸せの可能性を示していると思いました。

「心配しないで、幸せになるわ。」
私たちも、勇気と我慢をもって、彼女の言葉と彼らの可能性を信じることにしましょう。

とても「可愛らしい」作品でした。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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