しあわせな孤独  
2011.05.05.Thu / 19:23 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






悲劇に襲われた人は、
利己的な選択をしてしまい易いのかもしれない。
それは、襲いくる悲しみや孤独から、
身を守る為の防衛本能なのかもしれない。
他人から見れば、
その選択はとても愚かしいことと分かるはずだ。
そして、渦中にある当人たちにとっても
その選択が愚かしいことだと分かってる。
しかし、そう選択せざるをえないのだろう。
そして、その愚かしさを、
最後に思い知ることになるのだろう。

悲劇の中で愚かしい選択をしてしまった人々。
その選択により招いてしまった、自らの孤独。
けれど、孤独の方が苦しまないで済むという皮肉。
そして、その孤独は再生への第一歩になるのだろう。
それぞれが抱えた孤独が印象的な映画。




突然の事故で半身不随になったヨアヒム。
ヨアヒムのフィアンセ、セシリ。
加害者の夫、ニルス。
そして、加害者であるマリー。
半身不随で自暴自棄となり、
大切な人に暴言を吐き、遠ざけてしまう。

寂しさの余り、妻子ある男にすがってしまう。

妻子を持ちながらも、
頼ってきた女性に、魅かれてしまう。

加害者であるにも関わらず、
自らの幸せだけは守り通そうとする。

冷静な時であれば、決してしないであろう選択。
他人から眺めれば、とても愚かしい行為。

けれど、悲劇に襲われている当人にとっては、
逃れることなど、できはしないのだろう。


少し時間が経ち、落ち着いてくると、
自分が、如何に愚かだったかが分かってくる。

自分にとっての、本当に大切な人は誰なのか?
どうすれば、自分は幸せになれるのか?

けれど、全ては手遅れ。
もう、元には戻らない。
あの時の選択を悔いても、どうしようもない。
けれど、、、
本当は、別れるべくして別れたのかもしれない。
事故が起きても、たとえ、起きなかったとしても、、、、


こんな状態で一緒に居ても苦しむだけ。
そして、相手を苦しめるだけ。
だから、孤独を選んだ当人たち。
人恋しいはずなのに、けれど、
今、取りえる最善の選択をした彼ら。
冷静ならば、その時取りえる最善の方法を選べるのだろう。
そして、そんな孤独は再生への第一歩になるのだろう。
それぞれが抱えた孤独が印象的な映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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