ブーリン家の姉妹  
2011.06.16.Thu / 16:30 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






権力に純愛をささげた女性。
権力を手玉にとろうとした女性。
自らの欲望のままに権力をふるった王。

気まぐれで身勝手な権力に翻弄される運命。
対照的な性格の女性が辿る対照的な人生の結末。

観賞前は姉妹が対立する映画かと思った。
確かにお互いを嫉妬する場面はあったものの、
それ以上に、姉妹が辿る数奇な運命と結末が哀れな映画。

勝気で機転が利く長女を、
眼光鋭く演じきった、ナタリー・ポートマン。
純粋で優しい次女を、
控えめで落ち着いた印象で演じたスカーレット・ヨハンソン。

二人共に意外性は感じられないキャスティングではあり、
予想通りに演じていたとは感じられたものの、
ナタリー・ポートマンの鬼気迫る演技は、
他を圧倒していたように思われる。
また、王から発せられる身勝手な命令の数々は、
エリック・バナがとても善人に見えるので、
その言葉の毒々しさが引き立っていたように感じられた。




ブーリン家の姉妹、アンとメアリー。
とても対照的な性格を持つ、二人。

最初は姉妹の対決だった。そこが始まりだった。
けれど、彼女たちの思惑を超えて事態は大きく拡大してゆく。
野望を成し遂げようとする者、成功の階段を登りつつある者は、
得てして周りが見えなくなるのだろう。
転落の穴が、すぐそこに空いているのに気づかない、
もしくは見てみぬふりをしているのだろう。
けれど、穴には簡単に落ちてしまうのだ。

王を追い詰めた結果、逆に王から追い詰められる。
苦労して得た権力なのに、失うときは、あっけない。
最初から、それを知っていたメアリー。
最後になって、それがよく分かったアン。

断頭台の露と消えたアン。
田舎でつましくも幸せに暮らすメアリー。
姉妹が辿る数奇な運命とアンの末路が哀れな映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.891 / タイトル は行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!

アンとメアリーは性格も対照的なら、
辿った運命も実に対照的でしたね。
アンの野心から激しい対立をするけれども、
姉妹としての絆も感じられました。

このような物語が史実に基づいて作られているという事に、
驚いてしまいます。
権力が絡むと誰もが振り回されるので、
劇的な物語が生まれるんですね~

2011.06.17.Fri / 18:19 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

人を呪わば穴二つ、見たいに、
最初は、メアリーに嫉妬し、対抗意識を燃やして、
正妻の座を射止めたのに、結局はあのような結果に、、、

逆に、辛い目にあってもアンを許したメアリーには、
分相応の幸せがやってくるというのが、
史実にしては、できすぎている(フィクションも入っている?)
ということですかね。

それと、正妻の男子でないと跡継ぎになれない、というのが、
かなり振り回される原因になっているようにも思えました。

それじゃ、また。

2011.06.18.Sat / 22:34 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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宮廷社会は王の寵愛をめぐり、野望・策略・愛憎が渦巻いていた。 これは史実を絡めた 重厚でありながら劇的な姉妹の物語。 すごく興味深くて、その壮絶さに最後まで目が離せなかった~! 監督:ジャス...
2011.06.17.Fri .No438 / RockingChairで映画鑑賞 / PAGE TOP△

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