リトル・ダンサー  
2002.07.16.Tue / 23:04 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






本当に素晴らしい映画です。
最初のシーンから、すばらしいシーンの連続。

ひょんなきっかけからバレエにのめり込むビリー。
しかし、ビリーを取り巻くバレエへの逆境。
男がバレエを習ってはいけないのか?
どん底の炭鉱町。
母親を失った家庭、貧困にあえぐ家族。
バレエを習いたい。
でも、やさしいビリーは家族に、お願いすらできないでいます。

この映画の特徴は、すべての葛藤が自らの心の中にあることだと思います。
誰もが心優しく、だからこそ、他人に自分を主張するのではなく、
自らの中に想いを抱えこみ、心で葛藤を繰り広げる、、
ビリーの想いが爆発したダンスシーンがすばらしい。

唯一ビリーに理解を示す、おかまの友人にビリーが優しいのは、
自らが彼と同じ逆境に身を置く辛さを知っているからだと、思いました。

そして、運命の日。
これもちょっとしたきっかけで、ビリーの想いを目にする父親。
それと、前後して、父親は自らの不甲斐なさをかみ締めます。
クリスマスだというのに、家族には、なにもしてあげられず、
母の形見であるはずのピアノを、暖を取る為とはいえ、
燃やしてしまった。いや、燃やすしかなかった、、、、
働いて家族を養う、、そんな父としての誇りを奪われたとはいえ、
まだ、希望がありました。
父として、息子に道を開かせたい。
それは、父親の誇りを取り戻すことにもつながります。
しかし、、、、働く場所は無残にも奪われている現実。
きっと、天国の母親に許しを請いながら、形見を質屋に入れたのでしょう。

受験に受かるビリー。それを暖かく送り出す家族。
孫を抱きしめ、それでも突き放すおばあさん。
あんなに仲が悪かったのに、最後に本音を漏らす兄。

しかし、父と兄は炭鉱で働き続けます。
それは、送り出した後の家族の、残酷な現実。

この映画は家族の話でもあり、
一人の少年が夢を掴むまでの話でもありますが、
やはり、父親が息子の道を開き、
その夢の果てを見届ける物語のように感じました。
だからこその、あのラストシーン。
父親の笑顔がとてもよかった。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.9 / タイトル ら行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、そうなんですよね、
父親の息子を思う気持ちには涙でした!
炭坑の町に住む父親にしたら、バレエなんて毛頭考えられないものだったでしょう。
でも息子の強い思いに一筋の光を与えてあげたいと
思ったんでしょうね。
それはその家族への一筋の光でもあったんですよね。

ラストシーンは、ほんの一瞬だったのに、
家族や友達の思いが伝わってきました。

2008.03.17.Mon / 14:21 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

YANさんも、この映画好きでしたか。
うれしい限りです。
やはり、お父さんがいいですね。
最後にオカマの友達も出てきて、
それも、なんだかうれしくなります。
炭鉱物にはずれなし、とはよく言われるのですが、
それでも、この映画は別格だと思ってます。

それじゃ、また。

2008.03.18.Tue / 22:27 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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