オーケストラ!  
2011.09.02.Fri / 14:42 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






仲間を救えなかった後悔。
完成させることが出来なかった演奏。
自分はエゴイストなのかもしれない。
けれど、それらを最後まで成し遂げたかった、指揮者。

最初は人生を奪われた男が起死回生の演奏会に挑む、
シリアスな映画かと思っていた。
しかし、ドタバタ喜劇に笑わされ、
最後にバイオリン協奏曲に感動させられる、
とても不思議な魅力を持った映画。

言葉を尽す以上に相手に想いを伝えることができる、
音楽というものの可能性、その魅力。
それらが堪能できる映画。





この映画の素晴らしさは、
まさにラストの演奏に凝縮されている。
自分が誰なのか。
どこから来たのか。
これから何をなすべきなのか。
言葉を尽くし説明するよりも、
一回の演奏が雄弁にそれらを物語る。
心の底から理解できる。
同時に昔の音を取り戻すことができた楽団員たち。
彼ら自身も目の前にいる女性が誰なのか、
理解できたのだろう。

音楽の素晴らしさ。
演奏がもたらす心の交流。
そんな事が十二分に伝わってくる。
指揮者であるアンドレイが泥酔して告白したように、
これは彼のエゴイズムかもしれない。
しかし、彼が選んだ方法は、
一番効果的であるし、何より彼らしい選択のように感じられる。

アンヌ=マリーを演じたメラニー・ロランの演奏会での表情、
演奏が進むに連れて変わっていく彼女の表情が素晴らしい。


言葉を尽す以上に相手に想いを伝えることができる、
音楽というものの可能性、その魅力。
それらが堪能できる映画。


ただ、映画を最初からこのテーマのみで作成すれば、、、
と思ってしまうが、もし、そうであったなら、
ここまで感動は出来なかったかもしれない。
ロシア風の(?)ドタバタあり、
人生を奪われた男の起死回生への挑戦あり、
指揮者の娘ではないかというミスリードもある。
そして迎えるラストの演奏。
それ故に感動が深まったのではないかとも思えてしまう。
いろいろ詰まった不思議な映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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