ゾンビランド  
2011.09.29.Thu / 15:12 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






ゾンビ映画のようでいて、
実はアンチ・ゾンビ映画。

ゾンビウィルスが、流行る前から、
周りとの関係を絶っていた青年。
だからこそ、ゾンビの襲撃にも生き残ることができた。
けれど、人が人間として生き延びるには、
仲間が必要なのだ。
ルールに縛られるあまり、
本当に欲しかったものを見失っていた青年。
最後には、それに気づき、
自らの生き残るためのルールを破り、仲間を助ける。
まさに、アンチ・ゾンビ映画。





ゾンビ・ウィルスが流行ってしまった近未来。
独自のルールを駆使して、
ゾンビランドを生き残っているコロンバス。
勇敢だから生き残れたわけではなく、
臆病だからこそ生き残れた青年。

コロンバスが駆使する32のルールがとても笑える。
今までのゾンビ映画で端役が殺られるパターンが、よく研究されている。
このルールを守れば、
確かに今までのゾンビ映画のような死に方はしないだろう。
故郷に帰る旅の途中で知り合う仲間たち。
愛する息子を殺され、ゾンビに異常な殺意を持つ男、タラハシー。
悪知恵を使って、したたかに生き延びる姉妹、リトルロックとウィチタ。

生き残るためには仲間は不要。
必要以上に親しくなれば、かえって命取り。
だから地名で呼び合う彼ら。
けれど、段々とお互いを知り、
親しくなっていくのは自然のことなのだろう。
しかし、必要以上に親しくなることはヤバイこと。
コロンバスと別れることを選択した、ウィチタ。

現実的で冷静な姉妹のはずが、しかし、
ゾンビが居ない遊園地のうわさを信じ、しかも、
ゾンビを呼び寄せるかのごとく、遊園地の照明を点ける。
何かとても不思議な気もするが、一方で納得もさせられる。
いくら絶望的な状況にいても、希望を夢見てしまうのが人間だからだろう。
そして、いくら悪賢く生きてきたとはいえ、
姉妹にはきっと遊園地に、楽しかった思い出か叶えたい望み
があったような気がしてならない。

姉妹の絶体絶命のピンチに駆けつけるコロンバス。
けれど目の前には天敵のピエロが、、、
彼のルールに従うのならば、ここは逃げろ、であろう。
けれど、敢えてルールを破り姉妹を助けるコロンバス。

死亡フラグという用語がある。
ゾンビ映画に限らず、ある行動を取ったら、その人物は確実に死ぬ、という意味だ。
映画の後半、ゾンビ映画における死亡フラグが立ちまくった、タラハシーとコロンバス。
けれど、彼らは最後まで生き残る。
通常のゾンビ映画ならば、彼らは死んでいるだろう。
仲間を見捨てることが生き延びる秘訣。
無理にヒーローにならないことが、生還の条件。
身内といえども、愛する人でも見捨てなければならない。
そんな残酷さ、無情さが、それまでのゾンビ映画にはあった。
けれど、この映画では、ゾンビ映画での生き残るためのルールを無視した結果、
自分が欲していたものを発見したコロンバス。
これは、まさに、アンチ・ゾンビ映画の展開。
そして、それがとても嬉しい。


コロンバスの救出を助けるために、囮になったタラハシー。
ウッディ・ハレルソンが渋くてかっこいい!!

そして本人役で出演した、ビル・マーレイ。
彼の人の良さが分かる、ユーモア溢れる台詞の数々。
ゴーストバスターズのパロディも、笑える。




ルールに縛られるあまり、
本当に欲しかったものを見失っていた青年。
しかし、そのルールを破り、仲間を助けた結果、
本当に欲しいものを見つけることができた。
まさに、アンチ・ゾンビ映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.920 / タイトル さ行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさんが良いと言っていたゾンビ映画、観てみました。
これまでのゾンビ映画とはかなり変わった印象で、
それはアンチ・ゾンビ映画だったからなんですね。
ゾンビよりも、コロンバスの成長や人との絆のほうが
印象に残る作品でした。

独自のルールは、自分も今までゾンビ映画で突っ込んでいた
パターンばかりなので納得できたし、笑えました(≧▽≦)

遊園地であの大群のゾンビ全員やっつけるなんてありえないけど、
タラハシーの姿はカッコよくて爽快感ありましたね!

2011.11.01.Tue / 17:02 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

YANさんも気に入ってもらって嬉しいです。
実は、薦めた後に、もし、グロくてダメ、
って言われたら、薦めた手前どうしようかと、
ちょっと心配してました。

そうですね、ゾンビのグロさよりは、コロンバスの成長や、
人と人との絆が印象的な映画でした。
いままでのゾンビ映画が否定してきたこと、人との絆などが、
真っ向から肯定されているところに好感が持てました。
そしてタラハシーのかっこよさ。
コロンバスの恋を成就させるために、囮になる男気。
これにはシビレました。

こんなゾンビ映画なら、また見てみたい、です。

それじゃ、また。

2011.11.01.Tue / 22:40 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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