ヘヴン  
2011.10.20.Thu / 22:09 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






望んではいなかったのに犯してしまった罪。
自らの意思で犯した罪。
しかし、やむを得ず犯してしまった罪。

人は望むと望まざるとに関係なく、
人生を生きる時には、罪を犯してしまう生き物だ。
しかし、罪を犯し汚れてしまった魂にさえも、救済は存在する。
それは犯した罪の大きさにも係わらず。

無垢な愛情に支えられ罪を懺悔し、
天に登ることができた女性。
犯した罪と、彼女に向けられた無垢な愛情、そして、彼女の魂の救済。
そんな宗教観が印象的な映画。




もう、これ以上の犠牲は沢山。
やむに止まれず、麻薬の元締めを殺そうとしたフィリッパ。
しかし、偶然にも、元締めは助かり、しかし、
まったく関係ない四人を殺してしまう結果となってしまった。
その事実を知ってしまったフィリッパは激しく動揺し、
失神してしまう。

そんな彼女の姿に愛情を抱いてしまったフィリッポ。
フィリッパの外見の美しさに恋をしたというよりは、
彼女の心の美しさに魅かれたように思える。
無実な人々を殺してしまった罪の呵責に耐えられない、彼女の心根に。
フィリッポに助けられ元締めを殺すことができた。
後は、どのように罪を償うのか?
フィリッパは、自らの罪を、神か、運命かに
ゆだねる事を最初から望んでいたように思える。
だからこそ、運命の人、フィリッポに従ったのだろう。

フィリッパの故郷への逃避行。
そこで立ち寄った教会。
様々な罪を懺悔するフィリッパ。
このような機会を与えてくれた運命、そしてフィリッポ。
この辺りを境に、この映画のトーンは現実味が薄れ、
とても透明に変わっていったように感じられた。

フィリッポを助けたかった父親。
けれど助ける事が出来ない事を悟る。
「なぜ最も大事な瞬間に人間は無力なのだろう。」
父親は二人が死に逝くことを理解したのだろう。
けれど、父親の愛情は二人の魂を救ったのではないかと思えてならない。

映画のラスト。
天に昇って行く二人。
きっと、二人だけの天国に辿りつきたかったのだろう。
現実的には、墜落するのだとしても。

犯した罪と、彼女に向けられた無垢な愛情、そして、彼女の魂の救済。
そんな宗教観が印象的な映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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