THE LAST MESSAGE 海猿  
2011.10.20.Thu / 22:12 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






自らの職務に意義を見出せなかった男が、
目の前の恐怖にしり込みしてしまった、その男が、
周りの信頼と先輩の導きによって、立ち上がる。

いつもの定番的なストーリー、そして、
人命救助よりも施設の存続が優先なのか、
というのも、よくある話だ。

けれど、この映画の熱さが、それら欠点を忘れさせてくれる。

目の前にある障害を乗り越えて生き抜くことの厳しさ。
恐怖に耐え、なすべき事に果敢に挑む勇気。
それを支える、お互いに対する信頼。
それらが印象的な映画。




世界最大級の天然ガスプラント、レガリア。
そこで発生してしまった衝突事故。
台風の為に脱出出来なかった5人の男女。

前作では自分の仕事に迷いを持っていたように見えた、仙崎。
しかし、この映画では自分の仕事に対する姿勢が、ぶれない。
幾多の経験を経て、自分のなすべき事が見えたのだろう。
自分の息子に、父親がお前の為に職を辞した、とは言いたくはない。
守るべきものが、生還しなければならない理由が増えた結果なのだろう。
ガスプラントの設計者で取り残されてしまった、桜木。
このプラントは自らの誇り。そして父親が唯一褒めてくれた仕事。
国家の最重要施設というよりは、父親の為に、この施設を守りたい。
けれど、最後には、それ以上に守らなければならないものがある事に気付く。
きっと、天国の父親も、彼の決断を喜んだのではないだろうか?


ひたすらにバディの身を案じる、吉岡。
仙崎の前では気丈に振る舞い、
しかし、何も出来ない無力な自分に、静かに耐える。
今、自分が仙崎の為に出来る事、それは、救出の為の準備。


ドリルシップでバルブを止める時、しり込みをしてしまった、服部。
自分自身の資質に疑問を持ち、恐怖から逃げようとする。
そして、そんな自分を正当化しようとする。
けれど、「俺だって怖い。」
仙崎だって、スーパーマンではない。彼も実は怖いのだ。
恐怖と闘う仙崎、そして彼が生還したい理由をも知る。

「仙崎さん、、、俺、怖いです。」
吉岡の励ましと仙崎の信頼に応えるべく、
恐怖に耐え、仙崎を救う決意を固める、服部。

確かに、出来すぎたラストであり現実的ではないのかもしれない。
「こいつら、みんな、つながってる。」と「俺は海上保安官です。」
のセリフも、不自然に感じてしまった。

だが、この映画はとても熱い。
勇気ある者とは恐れを知らない人のことではない。
大切な何かを守るため、恐れに耐える人のこと。
仲間から信頼、そして、全員で無事に帰還する事、その為に恐れに耐えた服部。
服部は勇気ある者に成れたのだ。
その姿が印象に残った映画。


* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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