2003.08.08.Fri / 17:22 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

乗り越えたい
治したい
でも、人は簡単には変われない

しかし、少し理解しあうことはできそうである
そして、許しあうことも

同じ屋根の下で生活し
何かを理解して、何かを許し、受け入れた
そして、人生を続けてゆく
遠回りをしながら


人生において、困難に出会ったとき、
人は多分、人それぞれの方法でそれを乗り越えていくのでしょう。
しかし、この映画の3人の天才児たちの時間は
困難に出会った時から、止まったままです。
その原因は、主人公であり3人の父親でもあるロイヤル氏の
「自己中止的で幼児的」な性格によるものです。
多分、離婚の原因もここにあり、しかし、妻からはなんの説明も受けず、
ロイヤル氏は、理解すらしていなかったのではないかと思えます。
映画の最後には、3人の天才児たちは、前に歩き始めます。
その道が正しいのか、間違っているのか、誰にも分からないのですが、
とりあえずは前進を始めたようです。
そのきっかけを作ったのも、父親の「自己中心的で幼児的」な動機からでした。

自己中心的で幼児的なロイヤル氏ですが、
かっこをつけようとして喋った台詞から、まるでひょうたんから駒のように、
家族の大切さを知ることになります。
同じ屋根の下で、一緒に生活をしなければ気付かなかったことでしょう。

マーゴは、多分本当の娘だったのだと思います。
すこし相手に関心を持てば気付いたはずなのですが、
しかし、ロイヤル氏は指摘されて初めて気づきました。
そして、今までの「娘に対する自分の配慮のなさ」も同時に、、、

自らのいたらなさに気付いたロイヤル氏ですが、
しかし、その根本の性質は変わらなかったように思えます。

その後の行動もやはり、自己中心的というか、唐突な印象を受けます。
周りのことを深く考えず、自分のやりたいようにやってしまっています。

しかし、「家族は大切だ」という思いがあるだけ、
周りに受け入れられたのではないのでしょうか?

つまり、彼の人間性は変わらないのですが、
理解されているだけ、そこに家族への愛情を感じることができ、
愛情を感じることが出来る分、受け入れやすくなっているのかと思えます。

人はそんなには、簡単には変われないのですが、
相手のことを、少しは理解できるようです。
そして、理解し、歩みよることで、
許すことも、受け入れることもできるのではないのでしょうか?

「ええかっこしい」で考えられたであろうロイヤル氏のお墓の墓標銘。
でも、なぜか、真実になってしまいました。
それは、最後には帳尻があった彼の人生のようでいて、
そして、調子がいい彼の性格を良く表しているようで、
とても面白く感じました。
そして、家族もあえて、墓標銘を変えなかったようです。
家族も、ロイヤル氏の「(少し家族に歩みよった)自己中心的な幼児性」を
理解し、許し、受け入れたのだと思いました。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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