少林サッカー  
2003.08.09.Sat / 17:27 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

彼らの強さは
少林拳法の強さだけではない
虐げられてきた
だが、生きる道を見つけた強さが
そこにある
だから、熱い


サッカー映画でもなければ、スポ根映画でもありません。
当然、拳法映画とも違いますし、ただのおバカな映画でもありません。

血のにじむような努力をしてつかんだ能力を、
むなしく、社会に埋もれさすしかなく、
世間に虐げられていた6人の人間の再生の物語。
社会からつまはじきにされた者。
生活に縛られ夢を忘れた者。
貧困や病気に絶望した者。
特に、「鉄の頭を一日たりとて忘れたことはない」
この台詞に彼らの無念さがこめられています。

そんな彼らが、ついにつかんだ桧舞台。
彼らは、まさに死を覚悟で決勝戦に挑んでいきます。
優勝のためかもしれません。少林拳法の普及のためかもしれません。
しかし、最大の理由は、
彼らが、自分の力が、いかんなく発揮できる、この日のために、
血のにじむような修行をしてきたからだと思います。

「俺が止める。」
死を覚悟したこの台詞が、とても熱く、かっこいい。

そして、彼ら6人だけではありません。
「自分に自信を与えてくれた、愛する人の役に立ちたい。」
そんな彼女の想いが、螺旋となって、まっすぐと空に伸びてゆく。
本当に美しい。

彼らの目的は大会の優勝と少林拳法の普及です。
しかし、そこに隠されている一番の大きな目的は、
自分の能力を最大限に生かし、
「生きる」ということを実感することだと思います。

こんな境遇の人々は彼らだけではありません。
私達の周りにも沢山います。
何年か前までは、「金の卵」などといわれ、
がむしゃらに働かされたにもかかわらず、
時代が変われば、「余剰人員」「不要人員」などと呼ばれ、
リストラされていく人々も、いい例です。
さらには、不景気に時代は夢を語る力をなくしています。
そんな世の中に、
「我々の何たるかを、世間に知らしめたい。」
そんな熱い思いに共感できるからこそ、
多くの人々がこの映画に拍手を贈るのではないかと思えます。


確かに、おバカな映画です。
ストーリー的にも甘いところは沢山あり、寒くなるギャクも沢山あります。
ですが、この映画を単に「おバカ映画」とは呼べない自分も確かにいます。
こんな風に、熱く生きられたらどんなにかいいだろう。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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