天国の本屋~恋火   
2011.11.24.Thu / 13:08 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






自らを許せなかった人々。
しかし、天国の采配により相手の本心を知り、
それぞれの未来を歩み始める。
当然だが実際には起こりえない物語。
だから、うらやましいと感じてしまう。
とても素敵なファンタジー映画。



人間の魂には、寿命がきっかり100年あり、
100年を待たずに死んでしまった人々は、
転生する前に、残りの寿命を天国で過ごすことになる。
この映画で描かれている天国とは、そのような設定であり、
死んでいない者でも短期ならば訪れることができる場所。
それは、天国の本屋でのアルバイトとして。
天国に住んでいる者たちは、皆明るくて優しい。
けれど現世の傷を抱えたまま死んでしまった人もいる。
事故により聴力を失ってしまった翔子も、その一人であり、
弟を事故死させてしまった、由衣も同様だ。

天国で過ごす時間は、
彼らのような人が心をリハビリするのにも使用されるらしい。
けれど、翔子も結衣も癒されない。
彼女たちの傷は、時間が解決してはくれないからだ。


けれど、天国の采配は彼女たちにとても優しい。


天国で弟に巡り会えた結衣は、
再び絵本を弟に読み聞かせることで生きる力を得た。

恋人が挙げる花火、恋火を見ることで、
ピアノを再び弾くことできるようになった翔子。
それは長い間、翔子の言葉を誤解していた瀧本が、
翔子の本心を理解したことを知ったためであろう。

ピアノと花火、天国というマッチングが、とても美しい。


誰しも、天国に短期で訪れる事が出来たのならば、
話してみたいと思う人がいるのではないだろうか?
謝罪したい。相手の本心を確認したい、、、
けれど、それらは叶わぬ夢。
だからこそ、この映画は美しく見えるのだろう。

直接には、会話をしなかった翔子と瀧本。
しかし、香夏子と健太を介してお互いの本心を理解する。
もしかしたら、天国を訪れなくても、人の想像力で、
同じような和解や赦しが可能なのかもしれない。
そう、考えることで、この世界は美しくなるのかもしれない。

なぜ、瀧本が花火を挙げる気になったのか?
健太が天国を訪れて、彼の何が変わったのか?
そのあたりをキチンと描いていないのが、少々残念な所。

自らを許せなかった人々。
けれど、天国の采配は、そんな人々にとても優しい。
とても素敵なファンタジー映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.940 / タイトル た行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.