ゴーストライター   
2011.12.15.Thu / 20:55 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






元英国首相の秘密。
図らずも、その謎に迫ろうとしたゴーストライター。

見ている間は、この映画に魅了された。
しかし、見終わった後で考えると、
穴が気になるストーリー。

謎解きよりは、怪しげな雰囲気に魅了される映画。
サスペンス映画というよりは、
ホラー映画に近い印象を持った映画。

多分制作サイドもそちらを狙ったような気がする。




映画の冒頭。
フェリーに残された車。
そして、浜に打ち上げられた死体。
なにか、別次元で起こっている出来事のように錯覚してしまう程の
見事な雰囲気。
元英国首相のゴーストライターを務めることになった、男。
そして次第に殺人事件の核心と首相の秘密に近づいてゆく。
それは英国首相という存在にとっては、
あってはならない真実。
そして、知れば、その身が抹殺させられるほどの危険をはらんだ事実。



ラストのオチを知った時、
そうだったのか、という強い衝撃を受けはするが、
逆に、なるほど、と感じることは無い。
ストーリーから、本人が犯人である必然性や複線が皆無だからだ。
逆に後から考えると、
あの人の立場ならば原本を確認することは容易な気もするし、
ゴーストに対して調査を煽るような発言もしないはずだ。
些細な事かもしれないし、何か理由があるのかもしれない。
しかし、それでも見終わった後から考えると気になってしまう。
けれど、見ている間はまったく気にならない。

最後には真実は闇に葬られる。
事故現場を直接写さずに空に舞う原稿を写すのは見事。
ゴーストの死と同時に、証拠までもが帰らぬものとなり、
他の誰にも知られないことを、見事に表している。


事実は別として、
この映画で描かれるCIAという組織の恐ろしさ。
その深い闇に引き込まれるような恐ろしさ。
そして、世界の裏の顔をのぞき見たような感覚。
見てはいけない物、あってはならない物を見てしまった。
だからこそ、ゴーストは悲劇的な死を遂げてしまった。
そんな恐ろしさを強く感じた。

サスペンス映画というよりは、
ホラー映画に近い印象を持った映画。


* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!

そうそう、雰囲気に魅了される映画でしたね~
冒頭のフェリーに残された車、
最後の空に舞う原稿など、どれもが見事な映像でした。

これまでの様々な映画からすると、
CIAならこのような恐ろしい事をやってそうですよね(^^;
主人公が跡形も無く消えた事に、
恐いと言うより、とてもシュールでブラックな印象を
私は受けました。

2012.02.21.Tue / 17:58 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

ホラー映画っていうと、ちょっと言い過ぎたかな、
とも思ってしまいますが、サスペンス映画というよりは、
恐ろしげな雰囲気に魅了される映画でしたね。

主人公が跡形も無く消えたことに、
私は、闇に食われてしまった、という、不思議な感覚に
捕らわれました。叫びだすような怖さではなく、
静かでジワジワ沸きあがってくるような怖さ、
怖いという言葉は適切でないかもしれませんが、、、

それじゃ、また。

2012.02.21.Tue / 22:05 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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