エンジェル ウォーズ  
2012.02.02.Thu / 20:06 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






妹を、誤ったこととはいえ、殺してしまった姉。
罪の意識を抱きつつ、運命に身を任せるしかなかった。
と思っていた、、、

しかし、生きる、戦う。
自分が成し遂げたいと思うことを成し遂げる、その日まで。

誤って死なせてしまった妹。
その為にも姉には助かって欲しかった。
その想いを成し遂げるために精一杯生きた少女。
そんな少女のけなげさが印象的な映画。

久しぶりに見たスコット・グレンが、
相変わらずに渋くて嬉しい映画。



継父に精神病院に送られてしまった少女、ベイビードール。
きっと母親は継父に殺されたのだろう。
そして、妹を守る為とはいえ、自らが放った弾丸が、
逆に妹を殺してしまった。
そんな罪の意識故なのか、継父には逆らえなかったのか、
抵抗もしないまま、できないままに、精神病院に送られてしまう。
この映画は、とても特殊な構造を持っている。
ベイビードールは、自身が妄想した幻想の中で、さらに夢を見る。
しかし、現実で起こっていることが、強くそれらに作用する。

夢の中の夢で繰り広げられるアクションは、
いわゆる、オタクっぽくて、迫力もある。
(これは、当然褒め言葉です、念の為。)
それ以上に、この映画の構造自身は、かなりオタクッぽく感じる。
映画で登場する小道具、シーン、セリフ等が、
どのような意味を隠し持つのか、深く考えてしまうからだ。

という訳で、言わずもがなではあるが、
性的虐待が行われている精神病院は、ベイビードールの夢の中では、
ショウを見せる劇場が実は娼館であった、として描かれている。


ダンスを武器にして、4つのアイテムを揃えたベイビードール。
しかし、ロケット、ブロンディ、アンバーは殺されてしまう。
されど、ベイビードールはスイートピーを逃がすことに成功する。
自身の身を犠牲にして。



スイートピーがバスに乗る部分は夢かどうかは大きな問題とは思えない。
むしろ、スイートピーが本当に助かったのかどうかで、
この映画の解釈がかなり変わるのではないかと思う。

ベイビードールがスイートピーを助けるシーンまでをも、
ベイビードールの妄想とすると、この映画はかなり救いが無い。
ベイビードールが妹への罪の意識から現実逃避しているように思えるからだ。

けれど、いや、だからこそ、
スイートピーが助かったのは現実だと思いたい。
スイートピーがバスに乗る部分は夢なのかもしれない。
けれど、それ以外は現実での出来事。
そう、思いたい。


ああだ、こうだ、といろいろと考えてしまうかもしれない。
けれど、この映画のメッセージはいたってシンプルのように感じる。

想いを遂げる、その日まで、
生きろ、戦え。
全てを決めるのは自分自身。
ということなのだろう。
だからこそ、スイートピーは助かったのだろう。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.959 / タイトル あ行 /  comments(4)  /  trackbacks(3) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!
この映画にはちゃんとメッセージがありましたよね!
ただのオタクっぽくて迫力あるアクションを
見せるだけの映画じゃなくて。
ヤンさんはきっとそれを読み取ってくれると思ったな~(^▽^)

>想いを遂げるその日まで、生きろ、戦え。
そして人を生かすために自己犠牲を払うのも、
全て自分自身で決める事。

ベイビードールの行動で、スイートピーは
助かったと私は信じてますよ。

2012.02.03.Fri / 17:48 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

そうですよね、
ベイビードールは助かった、ですよね。やっぱ。

「主役は私じゃなかった。あなたよ。」
って台詞は違和感アリアリで、英語だと、
「This was never my story, It's yours」
確かに、上記の役は間違ってないけれど、
なんか、もう少し上手にニュアンスを伝える訳が
あるような、、、、、
ベイビードールは決して主人公ではなかったですよね。

それじゃ、また、

2012.02.03.Fri / 21:02 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from 光太 -

面白い構成の映画で、凄く印象に残っています。

2012.04.02.Mon / 00:01 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

構成も印象的でした。
それぞれの戦闘シーンのビジュアルや、
彼女たちの立ち振る舞いもとても印象的でした。

それじゃ、また。

2012.04.03.Tue / 21:27 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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