幸せパズル  
2012.02.09.Thu / 20:33 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






愛はあっても感謝が足りない家族。
尽くすことが当たり前となっている日常。

ふとしたことで目覚めた自身の才能。
自分には、何かができる。
それが人よりは優れている。
そして他人から賞賛される。
それは、まったく新しい世界。

けれど彼女が最後に選んだ道。
それは、地に足が着いた生き方。
そして、ささやかな幸せ。
それは、人生への諦めではないのだろう。
それが彼女にとっての幸せへの道なのだろう。

そんな彼女の聡明さが印象的な映画。




二人の大きな息子を抱えた平凡な主婦、マリア。
夫はマリアを愛してくれている。息子たちも同様だ。
けれど、、、
映画の冒頭、誰かの誕生日パーティーを切り盛りするマリア。
最後に知って驚く事は、それが彼女の誕生日パーティーだと言う事。

自分が丁寧に美しく盛り付けたサラダも、かき回され、
丹精込めて作った肉料理も、残されてしまう。

愛はあってもマリアに対する感謝と尊敬が足りない。
それは、この家庭では、マリアが家事をこなす事が、
当たり前となってしまっているからだろう。


誕生日に貰ったジグソーパズル。
その面白さに次第にハマっていくマリア。
そして自らの才能に目覚めてゆく。
それは、まったく新しい世界。
自身の可能性と才能。
何かに没頭する充実感。
何かを達成できるという満足感。
そして、人よりも優れていているという驚き。
他人から認められ称賛されるという喜び。

大会に出たいと告げたマリアを笑う夫。
マリアの、思いもよらない告白。
パズルとマリアという予想外で突拍子もない組み合わせ。
だから夫は笑ってしまったのか?
なんとなくではあるが、
妻が自分の知らない世界に踏み入ることへの恐れ。
だから夫は笑ってしまったのではないかと思えてならない。

新しい世界をしったマリア。だから、
徐々にマリアと夫の間には、隙間が生じてくる。
夫はマリアの気を引こうと太極拳を教えるが、
それはマリアの求めているものではない。
そんな、すれ違い。そては実は昔からそうだったのだろう。


パズルの大会で優勝するマリア。
そして一晩のアバンチュール。

マリアには、そのままドイツの決勝戦に行くという選択肢もあった。
けれど、その選択肢を諦める。それは、泣きながら、、、、

もしマリアがドイツに旅立てば、
パートナーともっと深い仲になったであろう。
もっと新鮮で新しい世界を知ることもできたであろう。
しかし、それを諦めたマリア。
その先には自分の幸せがないことを分かっていたからだろう。

今の生活の延長線上に自身の幸せがあること。
その道を選択したマリア。
それは、地に足が着いた生き方。
そして、ささやかな幸せ。
それは、人生への諦めではないのだろう。
それが彼女にとっての幸せへの道なのだろう。

そんな彼女の聡明さが印象的な映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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