2012.02.16.Thu / 20:43 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






約束を守る為。
信頼した友の為、そして、その願いを叶える為。
それらの為にならば、命を掛けることも厭わない男たち。
たとえ相手が、その約束を忘れたとしても。
たとえ自分が、その友情を忘れたとしても。
損得ではない。それが彼らの生き方だから。

下手に描けば、とてもチープな映画になってしまったかもしれない。
けれど、彼らを映し出す映像の素晴らしさ。
それが、この映画を格調高いものにしている。

男の生き様、その美学が美しい映画。



孫と義理の息子を殺され、娘に復讐を約束したフランシス。
慣れない異国の地故に犯人探しもままならない。
けれど、偶然知り合った3人の殺し屋。
彼らは自分の顔を見たのに、自分を殺さなかった。
だから信頼したのだろうか?
フランシスも昔は殺し屋。
だからお互いを信用できたのか?
けれど理由なんていらないのだ。
お互いに銃の扱い方を、撃ち方を見せ合った。
その技の中に、お互いの真価を認め合ったのだろう。

パスタを食べながら撃ち合った皿。
その軌道の優雅さ。
無人のままに動き出す自転車。
そのゆったりとした動きの美しさ。
その美しさが雄弁に彼らの美学を語る。


見つけ出した敵。
けれど、相手も家族持ち。
それでも撃ち合う両者。

本当の敵は、自分たちのボスだった。
それでも、もう引き下がれない。
それは約束をしてしまったから。
依頼主を信頼し、友として認めたから。
それが、自分たちの生き方だから。

そして自分の生き方を貫き、散っていった三人。
約束を忘れてしまった依頼主。
けれど、約束をしたことを自分が覚えている、と言って。


忘れたはずなのに敵を撃とうとするフランシス。
それは娘への約束という以上に、親友の為に。
友情を忘れてしまったはずのフランシス。
けれど、友情の為に命を掛ける生き方は、
忘れることはなかったのだろう。


途中までは、とても美しい映画。
しかし、三人が散ってからは、
ちょっと盛り上がりに欠けてしまう感じが否めない。
全編、同じ美しさで表現するのは難しいのかもしれないが、
それが少し残念。

けれど、3人とフランシスの交流が美しく描かれている。
いくらセリフやストーリーを重ねても、この美しさは描けない。
シーンの美しさが男たちの美学を語る。まさに映画的。

男の生き様、その美学が美しい映画
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.963 / タイトル た行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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