心中エレジー  
2012.03.29.Thu / 20:35 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






まわりに流されて生きてきた男と女。
だから自身の人生なのに居場所がない。
本能的に、今を受け入れられないでいる。

今に終わりがあること。
それを意識すると、とても気が楽になる。
それは、自分で終わらせることだけはできるからだ。

実生活では誰にも理解されなかった二人。
けれどお互いを理解できる相手に巡り会える。
しかし、その出会いが終わらせたい気分を、
皮肉にも加速させる。
そして負の感情に周りをも巻き込んでしまう。

まさに心中を描いた映画。
だから、共感も沸きにくい映画。



年上の旦那を持ち、不動産に務めている、京子。
夫の夢の為に日々協力をしているようで、
しかし、かみ合わない夫との人生にイラついている女性。

弁護士を職業とし、一戸建ての家をも主有する、万代。
しかし、家を購入したのは妻。仕事の内容は最低。
今の生活にとても疲れている男。
結婚相手に不満があるわけではない。
今の生活も、ほどほどに恵まれてはいる。
だから、相手を否定はできない。
けれど、心は満たされない。
相手が自分を理解していないから。
今の生活に自分の居場所が無いから。

そんな思いで共感しあった二人。
しかし、相互理解がお互いの助けになるとは限らない。
同じ思考が愚かな考えを増幅させてしまうこともあるのだ。

そして、ついにというか、やはりというべきか。
心中という選択をしてしまう二人。
けれど、彼らは死にたいわけではない。
単に今を終わらせたいだけ。
だから死のうとしては、死に怯え失敗を繰り返してしまう。

夫の店が始まり、弁護士事務所を首になり、
少しは状況が変わったにもかかわらず、
同じ負の出会いを繰り返す、二人。

二人はお互いの相手には知られていないと思っていた。
けれど、それは単なる楽観的な憶測。
最後には負の連鎖に皆を巻き込んでしまう。


ストーリー構成は見事な部分もあるが、
映画が扱っているであろう題材に魅力をあまり感じない。
共感も感じない。

映画のラスト、とても元気のサインを返す京子。
あれだけのことをしておいたにもかかわらず、
嫌だった生活に終止符を打ち別な生活を始められたからなのか?
ちょっと唐突間が否めない。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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