ダーク・フェアリー  
2012.05.03.Thu / 09:38 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






信じがたい出来事を子供から聞かされた時、
それを信じてあげることはできるのか?
子供の視点に立ち、その恐怖を理解してあげることは、
可能なのだろうか?

ギレルモ・デル・トロらしい映像美とダークさ。
そして、子供をテーマにした作風。
けれど、疑問が残るラスト。

とても怖い映画、けれど、
なんだか釈然としない映画。




大昔に建てられた屋敷。
その屋敷に引っ越してきたサリー。
本当かどうかわからない、けれど、母親に疎まれ捨てられたと考えている少女。
しかも、引っ越してきた屋敷には、父親の恋人がいた。
ここでも私は厄介者。
サリーが見つけた部屋からは、不思議な声がする。
友達になろう。両親は君が嫌いだ。僕たちが一番君のことを好いている。
言葉巧みに操られ、ついに禁断の扉を開けてしまうサリー。

服を破いたり剃刀を盗んだのは私ではない。
身に覚えのない罪を着せらた。そして父親は商売のことで頭がいっぱい。
ますます孤独になるサリー。



「サリーは怯えている。」
幼いころに似たような経験をしたのだろうか。
それとも女性の直感なのか。
サリーの、ただ事ではない様子に感づく、父親の恋人、キム。
屋敷と屋敷の元所有者を調べていくうちにわかってくる意外で恐ろしい真実。
体を張って、サリーを守るキム。しかし、キムは帰らぬ人になってしまう。


もし、この映画が大人と子供の和解や相互理解を描いていたのであれば、
このラストには救いがない。
お互いがお互いの大切さを理解し皆が助かるハッピーエンドか、
サリーが助からず、両親が悲嘆にくれるバットエンドが妥当のように感じられる。
けれど、サリーのことを理解しようとしたキムが帰らぬ人になるというオチは、
いったいどのように考えればいいのか、良く判らない。

ラストがすっきりしないと、やはり細かな点も気になってしまう。
簡単に殺せるダーク・フェアリー。ならば、もっと殺しまくっても良かったのでは?
無駄かもしれないが、人が一人消えたのに捜索はしないのか? 屋敷の床に穴を掘るとか?
確かに怖い映画ではあったが、終盤は、
脱出のための身支度に時間が取られる、そして襲われる、のパターンの連続。
身支度なんかしなくても逃げだせばよかったのに。
もう少し緊迫感が演出できなかったのか?


ダークな映像と芸術的な作風がとても怖い映画。
けれど、なんだか釈然としない映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.985 / タイトル た行 /  comments(2)  /  trackbacks(2) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!
これ、ご覧になってたんですね。

ヤンさんが「殺しまくっても良かった・・」と書いてるの、
なんか笑える~(≧▽≦)
普段とギャップがある言葉だわ~(≧ε≦)
確かに、あれはやっつけようと思えば出来ましたよね。
それに一番納得いかないのは、キムの最期。
救いがなくて後味が悪かったです。

これは、「地下室の魔物」(1973年)のリメイクらしいので、
こんな納得のいかない結末になっているのかもしれません。

2012.09.05.Wed / 17:32 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

「殺しまくっても、、」って、
まあ、あんなに沢山出てきて、簡単にやられてしまうので、
エイリアン2みたいな、そっち路線のアクション映画でも良かったかも、、、
全然雰囲気は変わってしまいますが、、、、(^.^;)

これはリメイク映画なんですか。知りませんでした。
だからラストは変えようが無いのかもしれませんね。
それでも、すっきりしないなーーー。

昨日2度ほどTB試みましたがうまくいってないようです。
なぜかな???


それじゃ、また。

2012.09.05.Wed / 20:12 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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2012.05.04.Fri .No505 / まとめwoネタ速neo / PAGE TOP△
ギレルモ・デル・トロが脚本・製作のダーク・ファンタジー・ホラー。 独特の暗い映像美はあるけど、それほど怖くなくて、 「古いお伽話」と言う感じ。 DON’T BE AFRAID OF THE DARK
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