ローズ・イン・タイドランド 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




子供は自らの生活環境を選ぶことは出来ない。
そして劣悪な生活環境を変えることも出来ない。
独りで生き抜いていくことも出来はしない。
だから想像力で逃避するより他に道がない。
それは子供が持つ生存本能なのだろう。
しかし、その生存本能が子供自身の精神を蝕んでゆく。
蝕まれた結果、
多重人格症状の寸前まで行ってしまったローズ。
大人の過ちで、
子供が如何にその精神を狂わせていくのか。
その過程を描いた映画。


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リトル・ミス・サンシャイン 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




バラバラだった家族が、娘の窮地を救う為、
最後の最後に、奇跡的に一つになる。
典型的なロードームービーでありながら、
それぞれの役者の巧さと、それぞれのプロットの見せ方、
家族が、お互いに向けるいたわりの心がさりげなく描かれ、
すばらしい映画に仕上がっています。
笑えて、同時に、泣ける、愛らしい映画。

叔父が自殺未遂で、共に生活をしなければならなくなった。
そんな叔父が招かれた家族は、誰も一癖も二癖もある人々。
成功の為の9つのステップ、勝ち組理論を振りかざす父親。
この理屈にへきへきしている家族たち。
人生に破綻して、自殺未遂をした叔父が、まともに見えるほどに、
この家族は病んでいる。
「Welcome to Hell」
この言葉が実感を伴って感じられる。

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ランド・オブ・プレンティ 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




アメリカへの、
皮肉たっぷりな映画と思いきや、
アメリカへのいたわりと愛に溢れた映画。
ストレートなメッセージが、
心に静かに、そして深く響いてくる映画。


世界の警察と呼ばれるアメリカ。
アフガニスタンやイラクにまで出兵し、
しかし、自国の利益のためだと批判される。
犠牲者を出してまでの派兵、そして世界中からの非難。
果たしてこれはアメリカ自身が望んだ姿なのだろうか?

ランド・オブ・プレンティ:豊かな国とは、
なんと皮肉な題名なのだろう。
強く美しいアメリカを望む人々。
けれど、あふれる貧困と9.11の悪夢。
しかし、それは、実はベトナム戦争の頃から、
徐々に忍び寄っていたのだ。


ロスを警備するポール。
映画では明確に語られていないが、
これは自発的な警備なのだろう。
私生活を犠牲にしてまでも、
アメリカを守ろうとしているポール。
これは、アメリカ人の美徳とも思える。
しかし、アラブ系の人を見れば、テロリストであると疑い、
路上でアラブ人が撃ち殺されれば、
より大きな事件の始まりを連想してしまう。

決して揺るがないものが無残にも砕かれた時、
アメリカも、また、弱さを持った国であることを思い知らされる。
それが、とても恐ろしい。
大きな被害が発生したことより、
自分たちもまた、弱さをかかえた国であることを、
直視しなければならないことが、とても怖い。

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ラヴェンダーの咲く庭で 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




戦争に青春の夢を奪われた姉妹。
彼女たちの、人生は不公平、という台詞が
胸に重く、のしかかる映画。


ラヴェンダーの咲く庭を持つ家で、
ひっそりと過ごす初老のアーシュラとジャネット。
嵐が去った朝、海に打ち上げられた青年を発見し、
心をときめかせるアーシュラ。
多分、彼に恋したわけではないのでしょう。
毎日を単調に過ごしてきた、しかし、そこに大きな変化が訪れた。
そして、アーシュラにとっては、
あこがれることは出来ても、諦めざるを得なかった、その感情。
恋に焦がれている状態であったように私には思えました。

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ルート225 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




親離れ。
そして、周りの世界とのかかわり、その違和感。
その中で、自分を見つめること。
14歳から15歳になるまでに、
経験するのかもしれない別れ。
そんなことを描いた映画のように感じました。


家族のすべてが、うざい。
うるさく世話を焼く母親。
居るんだか、居ないのだか分からない父親。
世話ばかり掛かる、だらしのない弟。

ダラダラと過ごす日々の生活の中でさえも、
少しずつ、変わってゆく、
自分と周りの世界。その関わり方。
その中で感じる、世界との違和感。

自分は両親よりも遥かに大人だ。
自分のことは自分で全部解決できる。
親に心配をかけるよりは、逆に親を心配する立場なのだ。
背伸びした子供の思い込みかもしれないが、
それは、もしかしたら事実なのかもしれない。
事実になりつつあるのかもしれない。

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