ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




三部作の完結編とは思えないほどの挑戦的な映画。
前2作が成功したにもかかわらず、
そのスタイルを捨てて、さまざまなタブーに挑んだ作品。
世紀末の雰囲気にかなり影響されたような終末観漂う作品。
しかし、世界を現実としてとらえ、
そこにある矛盾した苦難を越えようと訴えているような映画。
たとえ、そこにある苦難が受け入れがたいものであるとしても。


なぜ、怪獣は日本ばかりを襲うのか?
この映画ではマナという概念を取り入れて、
それを説明しようとしている。
しかし、この映画の中にあっても、それは仮説にすぎない。
映画としての、明確な事実が示されているわけではない。
それらの仮説を説明するのは主に朝倉であり倉田であるが、
彼らは直接、物語になんの影響も与えてはいない。

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クワイエットルームにようこそ 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




自分が好きな自分。
自分が嫌いな自分、それは、自分が認めたくない自分。
クワイエットルームで、その間を激しく揺れ動く明日香。
だが、最後には抜け出すことができた。
生きることは重いこと。
その重さの理由は、自分が嫌いな自分を、
冷静に見つめなければならないから。
しかし、それでも生きてゆかなければならないのだろう。
それに気づいた明日香は、最後には新たな人生を力強く始める。
そんな人生の重さに気づかされた女性を描いた映画。



自分が好きな自分でいられる時、
その人は幸せを感じ、人生は絶好調なのだろう。
それは、自信に溢れる自分。
しかし、そんな時こそ、人は過ちを犯しやすい。
なぜなら、他人への痛みに鈍感になりやすいから。
そして、意識せずに簡単に他人を傷つけてしまいがちになる。
言ってはならない暴言を吐き、
人を傷つけ、最低の行動を取ってしまう。
それが失敗と気づいても、もはや、手遅れなのだ。

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キサラギ 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




如月ミキ追悼の為、
彼女の一周忌に集まった五人の男たち。
果たして彼女は、何故自殺したのか?
次から次へと暴かれてゆく真実、
そして彼らの正体。
そして彼らが辿りついた彼女の死の真相。
それは彼らが如月ミキを深く愛する故の結論。
架空の存在であるはずの如月ミキの追悼の為の映画。
そして、二転三転するストーリー。
芸達者な五人の俳優が魅せるサスペンス。
それらがとても楽しい映画。

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恋人たちの食卓 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




家族とは近くに居るようでいて、遠い存在。
同じ屋根の下に暮らしていても、
お互いの悩みや気遣いに気づかない。
そして、いつかは、自分の幸せを求めて巣だってゆく。
家族の幸せよりは、自分自身の幸せを優先させて。
しかし、遠い存在の様でいて、実は近いのも家族。
疎んでいても、父親を心配し、
最後には、味覚を取り戻すことさえ出来た。
住んでいる場所や共に食べる夕食だけではない。
相手を想う心が大切なのだろう。
家族の不思議な絆を描いた映画。

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グエムル -漢江の怪物- 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




この映画は、
見る人により様々な感想を持つ映画のように感じる。
環境汚染。それをもたらした権力の横暴さ、その理不尽さ。
それにより翻弄される小市民の悲劇。
しかし、彼らの滑稽な振る舞い。
彼らが真面目であれば真面目であるほどに、滑稽に見え、
誰にも相手にされないのも、やむを得ない様にも見える。
所詮、他人の悲劇は、
個人の興味の対象や、金儲けの手段でしか、
ありえないのかもしれない。
家族の再生の映画の様でいて結果は最後まで見せない。
しかし、私が一番感じたのは、
懸命に求めても、得られないものがこの世にはあるということだ。
得られない理由は様々だろう。
だが、得られない人生を人は生きていかなくてはならないのだ。
そんな、やり場のない哀しみ。怒り。届かない絶望。
しかし、人の、したたかさ。力強さ。
そんな、得られない想いが詰まった映画。

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