マリー・アントワネット 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




アントワネットの生涯を描いた映画いうより、
一人の少女が背負わされた重責と疎外感から、
自己を喪失し、しかし、取り戻してゆく過程を描いた映画。
そして、自らの本当の役割を自覚するには、
彼女は幼すぎ、時代は傾きすぎていた。
時代に翻弄された、幼すぎる少女を描いた映画。

疎外感や孤独感を上手に描いた、
ソフィア・コッポラ監督らしい映画といえば、それまでですが、
しかし、もう少し監督に冒険をして欲しかったとも思える映画。





「自分の幸せは祖国とフランスの幸せ。」
すべてを捨ててフランスに嫁いだアントワネット。
人に言われるままに、祖国のすべてを捨てて、
人に言われるままに、フランスの全てを受け入れざるを得ませんでした。
しかし、それは自己を自ら捨て去ること。

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めがね 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




スローライフを描いているようで、
実は、スローライフを描いてはいない。
自分の人生の歩みを、一時だけ、止めてみる。
過去や現在に様々なしがらみを持つ人々が、
春のある一時、ハマダに集まり、自分の人生の歩みを止めて、
ひらすら、時が過ぎるのを待つ。
すると、さまざまなしがらみからも開放される。
そんな、本当に自由な時間の中に至福の時を見つけることができる。
いわば、ストップ・ライフを描いた映画。


「ここにいる才能ありますよ。」
ユージさんの描いたアバウトな地図にも迷わなかったタエコさん。
ユージさんの地図には、
「走り続けて、そろそろ不安になってきた所で、右に曲がる道がある。」
つまり、ここにいる才能とは、不安になることなのだろう。
走り続けて結果が見えない時、大抵の人は不安になる。
せっかちな人ほど、不安になるまでの時間は短い。
それは、才能ではなく、自分自身に染み込んでしまった、
生きるクセのように私には感じられた。
日々をアクセク働き、せっかちにも、すぐに結果を求めたがる、そんなクセ。
映画には語られてはいないが、タエコさんは、
都会でそんな生活を送ってきたのだろう。
そして、ハルナさんも、それは同様なのだろうし、
ユージさんだって、そんな感覚は理解できるのだろう。

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間宮兄弟 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




30歳を超えて、なお、兄弟仲良く暮らす間宮兄弟。
これは、果たして微笑ましいのか、気持ち悪いのか?
優雅な生活なのか、寂しい生活なのか?
羨ましいのか、奇妙なのか?
なかなかに複雑な味わいを持った映画。

間宮兄弟の生活は、とても不思議。
贔屓の野球チームの試合をスコアをつけながら観戦する。
ジャンケンしながら餃子を食べに行く。
蔵書やコレクションも、とても豊富。
人生の楽しみ方を極めている様でもあり、
それ以外の楽しみ方を知らない様でもある。
人生の辛さなど一切味わっていないかのような純粋さ、
しかし、現実的に、彼らは失恋のつらさや世間の冷たさを
十分味わいながらも、しかし、今の純粋さを失ってはいない。
マイペースで、他人の目など一切気にしない。
毎日、同じようなことを繰り返して、
しかし、飽きるどころか、心から楽しんでいる。

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めし 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




眼の前に居るのは、
自分に向かって「めし」としか言わない男。
かつては、駆け落ち同然で結ばれたはずだったのに。
女の幸せとは、いったい、、、
そんなふうに考えていた女性が、
自分の人生を見直し、
夫の魅力を再確認するまでを描いた映画。


人並みの生活を送れてはいるものの、
やはり貧乏には違いない生活に疲れ、
日々の忙しさに埋没し、
愛していたはずの夫からは優しい言葉も聞くことは出来ない。
倦怠気なのか、マンネリなのか。
今の生活に、とても行き詰っている三千代さん。

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麦の穂をゆらす風 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




征服者の都合で、混沌としてしまった故郷。
同胞同士の悲劇的な争い。
しかし、人の争いは、簡単には断ち切れない。
美しい自然のなかに、
人の悲劇とその心情を深く描いた映画。


自由への渇望。
独立への憧れ。
人並みな生活を送りたい。
弾圧や軍隊に怯えない生活を、、、
最初の動機は純粋な気持ちであったはずだ。
しかし、その純粋さは、
戦争という狂気の中では保つことは難しい。
殺さなければ殺される。
やられたら、やり返さなければ。
報復しなければ相手が増長してしまう。

争いが争いを生み、
殺人がより多くの死を呼ぶ。
死ななくてもよい多くの人が死んで逝く。

解決の為には、戦争以外に解決の方法はないのだろうか?
勝利の為には、自分たちが守るべき政府の法廷を、
無視しなければならないのか。
何が正しくて何が悪いのか?
果たして正しい解決方法は存在するのか?
しかし、幼なじみを殺してしまった。
もう後には戻れない。

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